本郷百貨店
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天然原料使用の化粧品「シナリーロイヤル」 吉武潤さん

 化粧品やアロマ、日用品などの研究開発から販売までを一貫して行うシナリー株式会社。そのグループ会社のひとつ「シナリーロイヤル」の営業所は本郷4丁目の住宅街にある。所長の吉武潤さんは本郷生まれの本郷育ち。「この土地が大好き」と笑顔がはじける。

プロにメイクしてもらう気持ちよさ

 約束の時間に営業所へ向かうと、吉武さんが客を見送るために玄関口にちょうど立っていた。はきはきとした朗らかな声。ピンと伸びる背筋が目を引く。かつてはモデルのアルバイトをしていたこともあると聞き、いかにもと合点がいった。
 吉武さんは化粧品のカウンセリングのほか、セミナーでのメイク実演なども行っている。もともとは化粧品にそれほど興味がなかったそうが、モデルの仕事を通じてプロにメイクを施してもらう気持ちよさを体感し、それを人にも伝えたいと化粧品を扱う仕事に携わるようになった。
 「メイクが仕上がって、お客さまがずっと鏡を離さないときは、こちらもうれしくなりますね」
 メイクを施す途中から、表情が変わってきたり、笑顔になったり。人に活力が備わっていく様子を見られることが、なによりの喜びと話す。

人にも街にも下町風情の残る本郷

 シナリー商品は石油系の合成化学物質に頼らず、天然原料を使用することが特徴だ。両親も立ち上げに関わったこの事業を手伝ううちに、吉武さんの子育てにおいても実践されてきたことがあるという。例えば、石油による環境汚染や人体への影響を家の中で日常的に話していたところ、「息子たちが外泊時に『マイ石鹸セット』を自然に持参するようになった」。
 「家族と過ごす時間はとても大切です」と吉武さん。年に2回は必ず旅行に行くそうで、「男の子ふたりなので、とにかく体力を使う場所、というのが旅行先を選ぶときの基準。海外のビーチに行くと家族みんな、くたくたになるまでクロールで泳いでいます」と楽しそうに話してくれた。
 社屋が本郷に移って丸6年。自身はずっとこの街に暮らしてきた。
 「本郷は都心だけれど緑が多いところがいい。暮らしている人たちもあたたかくて、下町の風情が人にも街にも残っているところがすごく好きですね」
 子供の頃に通っていた駄菓子屋なども変わらず健在で、時を経て今は自分の子供たちが通っているという。
ちなみに吉武さんはどんなお子さんだったのですか? と最後にたずねると、「おてんばで、公園をはしごして遊んでいるような子供でした(笑)」。飾らず、清らかに、答えてくれた。(文:井上瑤子 写真:清水美由紀)

シナリーロイヤル ベティ営業所

東京都文京区本郷4-2-1
文京区本郷4-7-5 SRビル1F
電話 03-3811-0860
営業時間 9時〜18時
定休日 日祝
http://www.sinary.com/

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