本郷百貨店
17

街の美容サロンとして「東京ビューティーアート専門学校」 坂本裕香さん・植田晃子さん

 全国10都市に、専門学校をはじめとする50以上の教育施設を展開する三幸学園。専門分野は医療福祉や保育、スポーツなど多岐にわたるなか、初の美容学校として2000年に設立したのが本郷の「東京ビューティーアート専門学校」だ。

信頼できる先生と出会い、母校の教員に

 東京ビューティーアート専門学校は、美容師を目指す男女共学の「美容科」と、エステやメイク、ネイルなどを学ぶ女子対象の「トータルビューティー科」に分かれる。
 同校教員の坂本裕香さんは、両学科でのメイク実習を主に担当している。自身も同校の卒業生で、3年半のメイクサロン勤務を経て、教員として母校に戻ってきた。「在学時の担任の先生は、メイクの技術や知識はもちろん、ものを教える厳しさや楽しさも教えてくれてとても魅力的でした。学生のために一所懸命なのが伝わってきて、影響を受けたんですね」と坂本さん。
 ネイルの実習を担当する植田晃子さんは教員になって7年。坂本さんとは同期というだけあって、話す様子は飾り気がなく、賑やか。本郷でランチによく行く店はふたりとも焼肉の「牡丹苑」だそうで、「お肉がすごく美味しいんですよ」と力を込めるあたりも息がぴったり。植田さんも同校の卒業生で、在学中に信頼できる先生に出会えたと話す。そしてなんと現在は恩師と一緒に教えているそうだ。
 学生から教える立場になり、難しいと気付くことも多い。「当たり前のことを当たり前にできるように教えることは難しいですね」と坂本さん。また、初めから技術が身についている人はいないのに、「私は向いていないんだってすぐに思ってしまう学生が多い。だから、できなくて当たり前だよ、と言ってお尻をバシッと叩いています」と植田さんが笑う。

地域のイベントにもっと参加していきたい

 同校では授業の一環として、校内でメイクやネイル、エステを一般の人に施術する「スチューデントサロン」を行っている。対象は女性のみだが、年齢は問わない。指定日をいくつか設け、同校ホームページで3日前まで予約を受け付けている。料金は500円という手頃さだ。
 「現場での経験はなによりも貴重」とふたりは口をそろえる。「喜んでもらえると学生にはやはり励みになるし、お客さんとの直接のやりとりから学ぶことも多々あります。町内会や地域でのイベントなどには、ぜひ参加させていただきたいですね」と植田さん。坂本さんが受け持つクラスでは、養護施設の高齢者にボランティアでメイクを施すこともしている。
 学校のサロンが、ひいては街のサロンへ。世代を超えた交流が学生を育て、人と街とをさらに生き生きとさせていくことを期待したい。(文:井上瑤子 写真:清水美由紀)

東京ビューティーアート専門学校

文京区本郷3-37-8
電話 0120-498-350 03-5805-1251
備考 「スチューデントサロン」の予約はホームページの予約フォームから
http://www.sanko.ac.jp/tokyo-beauty/

東京ビューティーアート専門学校の他の写真